【仮想通貨】DeFiとは?|儲かる仕組み「イールドファーミング」をわかりやすく解説
こんにちは、しんです。
本記事では、DeFiの基礎知識(本質)について解説します。
「DeFiってよく聞くけど結局何なんだろう?」儲かると聞いたことあるけどよく調べるのがめんどくさいなあ…。
今回の記事では、このような人のための解説記事になります。
- 結局、DeFiとは何なのか?
- Yield farming(イールドファーミング)とは?
- DeFiブームの正体とは?
正直、この記事でDeFiのすべてを説明・理解することは困難です。
なのでここでは、DeFiとは何なのかという基礎的な部分(本質)を解説していきます
①結局、DeFiとは何なのか?
数年前から仮想通貨を追っている方はDEX(Decetralized Exchange)という言葉を聞いたことがあると思います。あれもDeFiの仲間になります。
分散型といっても主体としての運営・チームが存在していないケースは稀で、要するにイーサリアムなどのスマートコントトラクトで動作するアプリケーションで金融っぽいことができればほぼなんでもDeFiと呼ばれているのが現状です。
なので、定義はとても曖昧ですが、DeFiと呼ばれる条件として、以下の2点は最低限満たすべき条件になります。
- ユーザーが自分自身で秘密鍵を管理していること
- アプリケーションにトランザクション(取引)を送り資産を操作すること
つまり、あなたの資産を他人や取引所が預かるようなシステムであればそれはDeFiではないということです。
次は、DeFiの一番の特徴であるYield farming(イールドファーミング)について解説します。
「DeFiをする=Yield farming(イールドファーミング)をする」と考えてもあながち間違いではないでしょう。
②Yield farming(イールドファーミング)とは?
DeFiに興味があって情報を得ている方は、この言葉も聞いたことがると思います。
Yield farmingとは「利回りを育む」ということです。
この言葉は最近出てきた新しい言葉になります。ブームと新しい言葉は常にセットで新鮮味がなかったら人は動かせないからです。
言葉としての言い回しは新しいですが、やっていることは数年前から同じことで、dAppに資産をロックして運用するだけです。
Compound(レンディングアプリケーション)などが代表的で、アプリケーションを通じてトークンを貸し出すことで利回りを得ることができます。
DeFiブームの火付け役となったのは、Uniswap(ユニスワップ)といわれるもので、これは在庫自動調整型のDEXになります。
このUniswapに在庫を差し出すことで、売買手数料から収益を得ることができます。(在庫の変動による差損リスクがあります)
代表的なペアで、例えば「ETHーUSDT」などでは数十万ドルの手数料が発生していて、かなり大きなキャッシュフローが生まれています。
トークンの配布による利回りの加速
このイールドファーミングが爆発的に人気が出た理由の1つに「ガバナンストークンの配布」がありました。
そしていくつかのプロジェクトが、そのプロジェクトの独自トークンを配布し始めました。
配布時点で特に使い道を決めていないトークンはとりあえず投票権として機能させることが多く、たくさん保有している人はプロジェクトの方向性を決めることができました。
つまり、仮想通貨らしく分散的な意思決定のプロセスをしていこうとしたわけです。
当然その配布先はdAppsに資産をロックしている「ユーザーたち」となりました。
他に配布先があるはずがないので合理的な帰結だと思います。
そしてそれらのトークンは、UniswapなどのDEXやいくつかの中央集権取引所に上場されました。
当然、取引所に上場すれば当然値段がつきます。
値段が付くと何が起こると思いますか?
それは理論上の利回りが発生するのです。
例えば、資金100ドルをロックすると1日あたりトークンを10枚配布されるとします。
そしてトークン1枚が現在の時価で2ドルだとします。
この場合、年間で見ればトークンが3650枚入手できる計算なので、7300ドルの価値に相当します。
なので、100ドルをロックして7300ドルが手に入るために「APY(年利)7300%」と表示してしまうプロジェクトが数多く存在しました。
もちろん、こんなのはその瞬間に基づく計算でありAPYで表現するのはおかしいのですが、仮に1ヶ月継続できれば60%の利回りが得られることは間違いありません。
私も含めて現代人は利回り・金利という言葉に非常に弱い生き物です。
「年利300%」などと言われると思考停止になってしまう気持ちはわかります。
なぜガバナンストークンに値段がつくのか?
それらのdAppsには既にキャッシュフローが生まれています。
これらの収益の一部をトークン保有者に配布しようという提案がされたらどうでしょうか?
トークンホルダーに反対する人はほとんどいないはずです。
そうなればトークンにはキャッシュフローが生まれます。
アプリケーションの運営に関わる意思決定が可能で、さらに収益の一部が分配されるのであればそれは株式会社の株に非常に近い存在になります。つまりガバナンストークンであってセキュリティトークンです。
当然、マーケットで取引されている以上はその適正価値と時価の乖離はそれなりに発生していると思いますが、それはさておき全くの無価値でないことはこれで簡単に説明できます。
イールドファーミングはかなり儲かった
つまり言葉を選ばなければ、イールドファーミングの正体は有望なITベンチャー企業がユーザーに対して株式を無料配布しているようなものだと言えます。
タダ同然で手に入れた株を売って儲かるのは当たり前ですよね。
本来ならば開発者と初期投資家が得るはずだった利益が、ただのユーザーにホイホイ配られるわけなので、常識で考えれば常軌を逸している世界です。
私の見ていた中でも、実際にイールドファーミングを開始してから1ヶ月で数百万円、下手すると1000万円以上の利益を出した人もいました
「いくらなんでも儲かりすぎだろ」と思うかもしれませんが、これは需給が関係しています。
実際のところイールドファーミングに参加する人はほとんどいませんでした。
この記事を読んでいる皆さんも「イールドファーミングは儲かるらしい」「DeFiってのが凄いらしい」というのは聞いたことはあったはずです。
ただ実際にメタマスクをインストールからCurve Financeやyearn Financeへの接続、自らの資産をコントラクトにロックしてトークンを受け取るまでの一連のアクションを起こさなかったのではないでしょうか?
理由は様々だと思いますが、結局は「簡単じゃなかった」からだと思います。
まずは徹底的に調べないといけませんし、そもそも自分の資産を管理するのはハードルが高いです。さらに操作ミスで財産を失ってしまうリスクもあります。
一方で、取引所で買うのは簡単です。買いたい人はたくさんいるのに対し、売ることができる人は少ないのです。
その結果、イールドファーミングでは行動を起こした少数の人たちがプライマリの利益を独占することになりました。
直近で最も大きな話題になったUniswapのトークンは1アドレスにつき最低でも400UNIが配布されており、時価で25万円相当でした。
一度でもUniswapを利用してさえいれば気前良くこれだけのトークンが配られたため、いくつものアドレスを使っていればそれだけで100万円以上の利益を得ることは簡単だったんです。
この場合、大した原資も必要ありませんでした。
これもまた仮想通貨の利益ですが、これは単なるトレードとはまた別の角度で得られる利益です。
仮想通貨はもともと「金融知識のある人が強い世界」でしたが、これからはそれプラス「IT技術リテラシーが高い人」がこの界隈を無双していく時代に突入していくのではないかと考えられます。
③DeFiブームの正体とは?
誤解を恐れず言えば「DeFiブームの正体はアルトコインブーム」でした。少し大雑把なくくりですが。
イールドファーミングによってDeFiに預けられる資産総額(TVL)は増加し続け、その度に驚きを持って報じられてきました。
こうして人々はガバナンストークンにはますます価値があるように感じてしまいます。
そんな中で、このイールドファーミングの仕組みだけを取り出したようなものが登場します。
YAM(通称・芋)やSUSHI(通称・寿司)です。
前者(YAM(通称・芋))単なる「コントラクトに資産をロックするとYAMトークンがもらえる」だけの機能しかなく、肝心のアプリケーションとしての価値が欠落していました。
要するに、「複雑なアプリケーションを触ることで価値のあるトークンもらえる」だったのが、「複雑な手順をクリアするとゴミがもらえる」に変化しました。
第三者によるコード監査すら受けておらず、バグによって半ば強制退場しました。
後者(SUSHI(通称・寿司))はUniswapを丸々コピーし、トークン配布機能をつけただけのものでした。これもゴミです。
YAMとSUSHIに共通していたのは、これらのトークンをもらうために、これらのトークンそのものをロックする機能が提供されていたことでした。
つまりSUSHIをもらうためにSUSHIをロックする、ねずみ算式の増殖のような構図です。
こうすることで、流動性が締め上げらてトークンは急騰します。急騰すれば見かけ上のAPYも上がるためさらに人が集まる…といった仕掛けです。
それではなぜこのゴミに値段がつくのでしょう?
それはもちろん、買う人がいるからです。
ゴミだろうとなんだろうと取引所に上場して値段がついてさえいれば盲目的に購入する人はいます。あるいはゴミであるとわかった上で、ケインズの「砂上の楼閣」理論に基づいて行動する人もいます。
こうした状態の背景として、FTXが象徴的な取引所でした。FTXに上場した銘柄を即座に買っておけば結果的に儲かる、といった状況が長い間続きました。
彼らはDeFiに対する感度が業界トップクラスに高く、いくつかのプロジェクトに出資も行っていました。
なので彼らが先んじて上場させた銘柄は後にBinanceなど大型取引所に時間差で上場することが多く、これらをFTX上場時点で買っておくことで利益を得られるという構造になっていました。
もちろん、そもそもそれだけ価格を押し上げる力が相場にあったことも重要です。
こうした事情もあり、DeFiブームは取引所でトークンを購入する人たちにも波及しました。
セカンダリでも十分に儲かる余地があり、儲かればその資金を元に別のトークンに投資します。
つまり、資金の好循環です。
まさにバブルですね。
こうして人々は徐々にトークンの中身を気にしなくなり、他のプロジェクトに紛れて上場されたSUSHIも例に違わず上場後に高騰しました。当然ながらその後は暴落の運命をたどります。
まとめ:DeFiで稼ぐために重要なこと
今回の記事では、DeFiの基礎(本質)とYield farming(イールドファーミング)について解説しました。
- 結局、DeFiとは何なのか
- Yield farming(イールドファーミング)とは
- DeFiブームの正体とは
記事の内容をまとめると次の通りです。
DeFiとは、
- Decentralized Finance(分散型金融)のこと
- ユーザーが自分自身で秘密鍵を管理していること
- アプリケーションにトランザクション(取引)を送り資産を操作すること
Yield farming(イールドファーミング)とは、
- 利回りを育むこと
- dAppに資産をロックして運用するだけ
- 有望なITベンチャー企業がユーザーに対して株式を無料配布しているようなもの
- DeFiブームの正体とはアルトコインブーム
最後に、相場にはある程度サイクルがあります。
上述した通り、イールドファーミングは一定の技術的参入障壁によって高い利回りを維持してきました。
しかし各取引所がうまく適応していくと、この参入障壁がなくなりその優位性は失われます。
需給が変化することにより、利回りは常識的な範囲にまで低下すると思います。
つまり、今後も高い利回りを獲得するためには、できるだけ早く調査や分析を済ませ、いち早く行動することです。
結局のところ自分の資産は自分で守るしかありません。
マーケットにおいては「知こそが武力」です。学びをサボって平均より多くの利益を得ることはできません。
仮想通貨はとにかく相場のサイクルが速いので、色々なブームがすぐに訪れるはずです。
その時に最大限の利益を享受するため、できるだけ知識増やし情報収集をしておきましょう。
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今回の記事の内容は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。それでは失礼します。