【おすすめ書籍】「ジェイソン流 お金の増やし方」を徹底解説
こんにちは、しんです。
本記事では、書籍「ジェイソン流 お金の増やし方」を解説します。
著者の厚切りジェイソンさんは、お笑いタレントでIT企業の役員でもあります。そして、ジェイソンさんは30代にしてすでにFIREを達成しています。
そんな厚切りジェイソンさんが「ジェイソン流 お金の増やし方」という書籍を出版しました。
そこで今回の記事では、書籍の内容を以下の2点で紹介していきます。
- 書籍「ジェイソン流 お金の増やし方」の魅力3選
- ジェイソン流投資術
「まだ30代なのに、どうやって一生働く必要がないほどの資産を作れたのか?」と気になる人は、今回の記事を楽しめるはずです。
やれば誰でも成果が出せるジェイソン流投資術を学んでいきましょう。
それでは解説していきます。
①書籍「ジェイソン流 お金の増やし方」の魅力3選
ジェイソン流投資術を紹介する前に、書籍「ジェイソン流 お金の増やし方」の魅力を3つ紹介します。
結論、以下の3つです。
- 言行一致
- 極限までシンプル
- 本質的なフレーズ
順番に説明します。
書籍の魅力①:言行一致
1つ目の魅力は、言行一致です。
この書籍では、「自分がお金持ちになった方法」と「読者におすすめしている方法」が一致しています。
要するに、言行一致の書籍であるということです。
それって当たり前じゃないのかな?
実は、必ずしも当たり前ではないんです。
書籍を売るためやお金を稼ぐために、場合によっては事実をねじ曲げたり、知られたくない情報を隠したりするのが、今の世の中です。
実際に以下のようなケースを少なくありません。
- 相続財産でお金持ちになったのに、投資で成功したように見せる。
- グレーなビジネスで儲けたのに、投資で成功したように見せる。
- 副業で儲けたのに、投資で成功したように見せる。
つまり、成功した投資家というブランディングで商売をしているケースです。
その点、厚切りジェイソンさんは書籍の中で、信頼に値する数字とエピソードを紹介しています。
- GE(ゼネラル・エレクトリック社)に就職した。
- 夜間に大学に通い、修士号を所得したり、早稲田のビジネスコースにも通ったりした。
- 経済的自由に到達するまでに約13年かかった。
- 5人家族の毎月の生活費がいくらか。
- コロナショックでどれくらい利益が吹っ飛んだか。
生のデータや体験談があるのは信頼できると思います。
書籍の魅力②:極限までシンプル
2つ目の魅力は、極限までシンプルなことです。
厚切りジェイソンさんの書籍は、お金の本の中でも最もシンプルで易しいレベルです。
この書籍が難しいと感じるなら、他に何をおすすめしたら良いか悩んでしまうほどです。
「ジェイソン流 お金の増やし方」で伝えていることはシンプルにまとめると、次の3つです。
- 節約しましょう
- VTI(全米株式ファンド)を積み立てましょう
- 育つのを待ちましょう
書籍をスポーツ選手に例えるなら、体脂肪3%のアスリートです。
無駄が一切ないため、「私はお金の初心者で、大切なことだけを、かいつまんで知りたいです」という人におすすめできます。
書籍の魅力③:本質的なフレーズ
3つ目の魅力は、本質的はフレーズです。
「内容はシンプルなのか、それなら読まなくていいかな」と感じている人でも、書籍には十分に楽しめる要素があります。
なぜなら、書籍の随所に「本質的なフレーズ」が多く登場するからです。
- 資産を増やせるかどうかは「すぐに行動できるかどうか」。
- 経済的に自立したことで一番感じているのは、安心と自由へのパスポートを得たこと。
- 投資のリスクは自分でコントロールできないが、自分の人生のリスクはコントロールできる。
- モノを節約することも、浪費しない工夫も、お金を稼いでいることと同じ。
書籍の中には、教科書を読んで勉強しただけのお金の専門家で思いつかないようなフレーズが多く書かれています。
厚切りジェイソンさんが、実際にお金持ちになって経験したことを盛り込んでいるからこその言葉なんだと思います。
世の中には、お金持ちではないお金の専門家が書いている本も少なくありません。
理論的には正しくても、本人の実体験に基づいてない内容では、心に響かないと感じる人も多いのではないでしょうか。
もちろん、実体験に基づいていないからといって、本からの学びがないわけではありませんが、やはり面白いのは実験ベースの本です。
書籍で紹介している内容で、本当にお金持ちになった厚切りジェイソンさんだからこそ言える本質的なフレーズも魅力の一つだと言えます。
さて、ここまでまとめると、書籍の魅力は次の3つになります。
- 言行一致
- 極限までシンプル
- 本質的なフレーズ
以上を踏まえて、次はジェイソン流投資術を解説します。
②ジェイソン流投資術
「ジェイソン流 お金の増やし方」の書籍構成は以下のとおりです。
- 全192ページ
- 全4章
- 第1章:Why⁉︎お金を増やしたいのにどうしてなにもしないの?
- 第2章:お金を増やすための最初の第一歩は支出を減らす
- 第3章:ジェイソン流お金を増やす10の方法
- 第4章:資産形成は自分の人生を手に入れる手段
注目点は、節約系の第2章と投資系の第3章で、書籍全体の7割を占めていることです。
第1章はウォーミングアップ、第4章はクールダウン的な位置付けとも言えます。
「節約とVTIの積み立てをやれば資産形成は十分」という強いメッセージかもしれません。
それでは、各章のポイントを確認していきます。
第1章:Why⁉︎お金を増やしたいのにどうしてなにもしないの?
第1章で書かれていることは、要するに「行動しましょう」ということです。
厚切りジェイソンさんは、多くの人からお金の相談を受けており、「1人でも多くの友人や仕事仲間が幸せになれるなら」と、手の内を包み隠さず投資手法を教えていました。
しかし彼は、実際に行動する人がほとんどいないことに気づきました。
世の中には「秘密のノウハウ」さえ手に入れば、お金持ちになれると思っている人がいますが、大きな勘違いです。
いくら良い情報を手に入れていても、実践しなければ何の意味もありません。
資産形成で一番大事なのは「行動力」です。
ただ、中には「行動して失敗したらどうするんだ」と感じる人もいると思います。
ここで言う行動力とは「失敗を繰り返しながら、成功に向かって歩き続ける力」のことです。
失敗を経験せずに、成功できる行動はありません。
子どもが転びながら自転車の乗り方を学ぶように、大人も転びながら資産形成のやり方を学べば良いだけです。
「とにかく行動しよう」というメッセージを伝えるために1章を割く必要があるほど、多くの人は行動を起こせません。
もし、みなさんが今日から資産形成をスタートできれば、日本で上位20%の資産を持つことはそう難しくないと思います。
第2章:お金を増やすための最初の第一歩は支出を減らす
資産を作るためには、まず倹約からスタートするのが基本になります。
これは、有名はお金の本には必ず書かれている内容です。
- となりの億万長者
- バビロンの大富豪
- 黄金の羽根の拾い方
資産とは、収入から生み出されるモノではなく、収入と支出の差額から生み出されるモノです。
言うまでもなく、次のAさんとBさんであれば、Bさんの方が資産は増えていきます。
- Aさん:手取り年収1,000万円で支出が年間1,000万円
- 収入1,000万円−支出1,000万円=0円
- Bさん:手取り500万円で支出300万円
- 収入500万円−支出300万円=200万円(生み出せる資産)
年収が低くても、支出が少なければ資産を作っていけるんです。
お金持ちになれる人は、資産が収入と支出の差から生まれることをよく理解しています。
例えば、10万円を年利10%で運用すると年間の利益は1万円ですが、携帯を格安SIMに変えれば、年間1万円ほどの節約が可能です。
つまり、年間1万円の節約は、10万円を10%で運用するのと同じ効果があるのです。
節約の方が、簡単で再現性が高いです。
給与からは税金・社会保険料が天引きされるので、500円のモノを買うには約600円の稼ぐ必要があります。
自分が買っているモノは、税金・社会保険料を考慮すると見た目以上に高いと覚えておいてください。
さらに、モノは買えば買うほど満足度が下がっていきますし、際限もなくなります。
確かに、初めて買ったブランド品はすごく嬉しかったけど、買い続けたら嬉しさも減っていくのよね…。
お金持ちになれる人にとって、倹約は辛い我慢の節約生活ではなく、お金を大切にしながら心豊かに暮らすための活動というわけです。
書籍の第2章では、厚切りジェイソンさんの12の節約術が紹介されています。
- ペットボトル飲料は買わない
- コンビニに行かない
- 歩く
- より安いスーパーで大量買い&割引買い
- スペックが対して変わらないなら安い代替品を選ぶ
- 洋服は基本買わないorお下がり
- 飲み会には基本行かない
- ジムは公共施設を活用する
- サブスクサービスを見直す
- ポイント倍増に騙されない・ご褒美遣いをしない
- 欲しいものは少し待ってから安いものを買う
- 家族がお金に対して同じ価値観を持つ
これだけ細かく「節約術」を紹介しているにも関わらず、書籍には次のように書かれています。
- 「決してこれらを全て真似する必要はない」
- 「自分の価値観や生活スタイルに合わせて、取り入れらるものだけで良い」
- 「なんなら、節約しなくても良い」
書籍の内容を押し付けない理由は「人生において大切なことは、人それぞれ違うから」です。
押し付けがないのも書籍の魅力の一つかもしれません。
とはいえ、「節約しなくても良いなんて、資産形成のためのお金の本として大丈夫なの?」と感じる人もいると思います。
あくまで書籍で伝えたいのは、「自分が手にとっているものが本当に必要なものか、欲しいものか、自分の生活や人生に価値があるのか」を自分軸で見極めましょうということです。
自分の軸で判断すべきことだからこそ、100%誰かのマネや誰かの意見を聞く必要はありません。
そして、自分の軸で価値あるものを判断できれば、自然と無駄遣いがなくなり、次のようなお金の使い方ができるようになるでしょう。
- 幸福度の高いことにお金を使う
- 手元に残ったお金を資産運用に回す
節約ノウハウの本なら、他にも良い本は多くあります。でも「本質的な考え方」に触れながら節約術を学べるのは、この書籍独自の魅力です。
「自分らしく考え、本当に必要なものだけ買えば良い」これだけなら、なんとかやれる気がしてきます。
第3章:ジェイソン流お金を増やす10の方法
第3章では、生活支出の削減に成功し、毎月数万円を投資に回せるようになった場合、どう考えて行動していくのかという内容です。
ただし、結論は非常にシンプルで、「米国のインデックスファンドに長期・分散・積立投資する」となっています。
少しでも資産運用の勉強をしている人なら、次の言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
- インデックスファンドとアクティブファンド
- 投資信託とETF
- 分散投資
- ドルコスト平均法
- NISA制度
「そんな言葉知らないよ…」という人も安心してください。
上記のような初心者向けの基礎知識は、書籍だけで一通り身につきます。
書籍の文章が厚切りジェイソンさんの口調になっているので、眠くならずに学べるでしょう。
さて、用語の説明は書籍に任せるとして、大事な結論部分だけを解説していきます。
ジェイソン流投資術をまとめると、次のとおりです。
- 生活費の3ヶ月分を現金で確保する
- 生活費以上のお金を全額VTI(米国ETF)に投資する
VTIとは、アメリカの約3,800の株式会社に投資する米国ETFです。
VTIこそ「投資の最適解だ」と言っている人も少なくありません。
当ブログでも最適解の一つだと考えています。
VTIの過去20年のチャートは以下のとおりです。
- 2001年12月末時点で10,000ドル(約130万円)投資すると、2021年12月末時点で63,779(約700万円)になる。
- ドルベースで年利9.75%(サブプライム危機、リーマンショック、コロナショックあり)
- 最悪なタイミングでは、瞬間的に「−50.84%」
- 最悪な年では、年間運用成績が「−36.98%」
資産が30%〜50%減るような地獄を経験するタイミングがあるものの、長期ホールドしていれば報われる典型的なチャートです。
米国の株式市場は、100年単位で見ても右肩上がりであり、将来の経済成長にも引き続き期待が持てる市場と言えます。
人間は「稼ぐためには難しいことをする必要がある」と考えがちですが、必ずしもそうではありません。
金融の世界において、理論上は非常に勝率が高いと思われているのに、意外と実践している人の少ない戦略が「VTIだけに投資する」というものです。
もちろん、S&P500や全世界に連動するファンドも良いですよ。
要するに、米国株式のインデックスファンドだけを買う投資スタイルです。
ジェイソン流投資術は、まさに上記のスタイルです。
シンプルでありながら、理論上も、過去の実績でも、将来の期待度からいっても、非常に合理的な投資スタイルです。
書籍の中では、次のような点も丁寧にフォローされています。
- なぜ、アメリカのインデックスファンドが良いのか?
- 手数料や税金を安くするためにどうすれば良いのか?
- どこで、どうやって買えば良いのか?
もしかしたら投資中級者の方にとっては、目新しい情報はないかもしれません。
しかし、投資初心者にとっては「実際にVTIを買うところ」までナビゲートしてもらえるので、非常に心強いはずです。
ちなみに、第3章の後半では、次のような投資についても触れられています。
- 暗号資産投資
- ゴールドや原油などのコモディティ投資
- 中国株式投資
- 不動産投資
結論、書籍では「米国株式以外は不要」と書かれています。
理由は、「米国株式以上に成長性や流動性(買いやすさ・売りやすさ)のあるモノがないから」と書かれています。
色々なモノに手を出したくなりがちですが、誘惑に負けないのが仙人的な厚切りジェイソンさんらしさと言えます。
第4章:資産形成は自分の人生を手に入れる手段
最終章の第4章では、次のような話題に対する、厚切りジェイソンさんの思いが伝わるパートです。
- お金とは何か
- 子どもの金融教育はどうすれば良いか
以上が、大まかな「ジェイソン流 お金の増やし方」の紹介です。
この書籍は次のような人におすすめです。
- これから資産形成を始めたい初心者
- 色々やってみたけど、いまいち成果が出なくて基本に戻りたい中級者
すでに何十冊もお金の本を読んでいたり、実践して成果を出していたりする人にとっては、少し物足りないと感じるかもしれません。
最後に、実際に読んで少し気になったポイントについても紹介します。
- 人は年収800万円で幸福感が頭打ちになると書かれている。
- 厳密には「一人あたり」なので、夫婦の場合は年収1,600万円必要になる。
- インデックス投資をおすすめしている。
- しかし、アセットアロケーションやリスク許容度といった基本用語の説明がない。
- 米国株式投資には為替リスクもある。
- 為替リスクに対して触れられていない。
上記のように、少し粗さがあるように感じますが、厳密に説明しだすと「情報を届けたい層に届かなくなる」ので、このあたりは仕方がないと思います。
金融の話は、厳密にやりすぎると誰にも理解されなくなり、本末転倒になりやすいです。
厳密さと粗さのさじ加減をトータルで見ると、厚切りジェイソンさんの書籍はバランスが良い書籍だと思います。
まとめ:お金を増やしたいなら、すぐに行動するしかない
今回の記事では、以下の2点を解説しました。
- 書籍「ジェイソン流 お金の増やし方」の魅力3選
- ジェイソン流投資術
「ジェイソン流 お金の増やし方」の魅力として以下の3つを紹介しました。
- 言行一致
- 「自分がやってきたこと」と「読者におすすめしている方法」がマッチしている
- 極限までシンプル
- 資産形成の本質がシンプルに解説されている
- 本質的なフレーズ
- 本当にお金持ちになった人だからこそ言えるフレーズが多く登場する
ジェイソン流投資術は、以下のとおりです。
- 節約する
- VTIに長期積立投資をする
結論、やっていることに難しいことはありません。あとは行動するだけです。
まだ、投資を始めたいない方は少額からでも、実際に投資を始めてみましょう。
今回紹介した厚切りジェイソンさんの投資術をマネするだけでも、「最適解の投資」ができます。
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今回の記事の内容は以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。それでは失礼します。