【2026年7月】資産運用に重要な経済ニュース5選|歴史的な下げの月こそ、記録する価値がある

こんにちは!救急隊長しんです!
月に一度の 「今月の投資ニュース解説」、2026年7月号です。
7月は、下げの月でした。日経平均は1週間で 4,416円 という過去最大の下げ幅を記録。円は163円台と、約39年ぶりの円安になりました。
それでも、私の積立設定は7月も1度も変わっていません。
そして、こういう月ほど思うのです。下げの月ほど、記録する価値がある、と。
今月もそれぞれのニュースを 、
- 「何が起きたのか」
- 「一般的に正解とされる考え方」
- 「で、私はどう動くのか」
の3つに分けて、煽らずにお話しします。
「セオリーはこうだけど、私はこうする」。その差を、そのまま見てもらえたらと思います。(※本記事は2026年7月時点の情報に基づきます。数字は概算で、将来の運用成績を保証するものではありません。)
- ① 日経平均、週間下げ幅4,416円で過去最大 → 調整局面入り
- ② 日銀が政策金利1.0%で据え置き|「金利のある世界」の定着
- ③ ドル円163円台、約39年ぶりの円安
- ④ 米CPIが3.5%へ鈍化、前月比は6年ぶりのマイナス
- ⑤ 原油が急騰→急落、ガソリン補助金は拡大
① 日経平均、週間下げ幅4,416円で過去最大 → 調整局面入り

何が起きたのか
7月17日の金曜日、日経平均は 2,694円安。1日の下げ幅として歴代5位で、終値は 6万4,141円 でした。
- この週(7月13日〜17日)の週間下げ幅は 4,416円で過去最大
- 6月25日の高値7万2,366円から 1割超 下がり、いわゆる「調整局面」入り
- 下げを主導したのは AI・半導体株。台湾TSMCの決算は市場予想を大きく上回る過去最高益だったのに、半導体株は売られました。よい数字が先に株価へ入っていた、いわゆる「織り込み済み」です
しかも7月は、下げっぱなしではありません。週明け21日には +2,091円 の大幅反発。かと思えば28日には再び 2,566円安。記録的な下げと大幅高が、同じ月に同居していました。
一般的に正解とされる考え方
高値から1割の下落(調整局面)は、長い相場の歴史では珍しくない、がセオリーです。
急落した日に慌てて売ると、その後の反発を取り逃しやすい。
インデックス積立なら、下げの日も買う額を変えずに続けるのが王道とされています。
で、私はどう動くのか
週間で過去最大の下げとなったこの週、私は積立設定を 1度も触りませんでした。
8日に2,563円安(今年2番目の下げ幅)が来た日も、17日の2,694円安の日も、設定画面すら開いていません。
強がりではありません。2022年に仮想通貨FXで200万円を失ったとき、骨身にしみたことがあります。
相場を見ている時間が長いほど、判断が雑になる。
だから荒れた週ほど、あえてアプリを閉じる。失敗から得た、具体的な防御策です。
そしてもう1つ。下げの月ほど、こうして数字を記録しておきます。「あのとき売らなくてよかった」と、あとで見返すためです。
② 日銀が政策金利1.0%で据え置き|「金利のある世界」の定着

何が起きたのか
7月30〜31日の金融政策決定会合で、日銀は政策金利を 1.0%に据え置き ました。
- 1.0%という水準は 1995年9月以来、約31年ぶり。6月に利上げした金利を、そのまま維持した形です
- 家計側では、変動型の住宅ローン金利が10月に0.25%引き上げられる見通し との報道も。我が家の場合、返済額は月3,500円ほど増える概算です
- 一方で受け取る側の金利も。個人向け国債の7月募集は 固定5年1.95%・変動10年1.80%。2024年前半は0.5%未満だったことを思うと、様変わりです
利上げそのものはなくても、「金利のある世界」が私たちの生活に定着しつつある。それが7月に確認できたことだと思います。
一般的に正解とされる考え方
金利が上がる局面では、払う金利と受け取る金利の両方を点検する、がセオリーです。
変動ローンは返済額がどう変わるかを試算しておく。
一方で、預金や国債の金利は家計の「守り」に使える。慌てて動くより、まず自分の家計への影響を数字で把握することが大事とされています。
で、私はどう動くのか
我が家は 35年の変動ローン です。金利上昇はダイレクトに効いてきます。
それでも、慌てて固定へ借り換えたりはしません。やるのは、返済額のシミュレーションを1回すること。
月3,500円増なら、家計のどこで吸収するかを先に決めておく。増える利息は、嘆いても1円も減りませんから。
逆に、預金や国債にきちんと金利が付き始めたのは、守りの現金を持つ身として素直にありがたい変化です。
③ ドル円163円台、約39年ぶりの円安

何が起きたのか
円安が、また一段進みました。7月24日の東京市場で、ドル円は一時 163円76銭。
1987年以来、約39年ぶりの円安水準 を更新しました。
6月号で「162円台・約40年ぶり」と書いたばかりですが、7月はそこからさらに円安です。
日銀が1.0%まで利上げしても、日米の金利差はまだ大きく、円が売られやすい構図は変わっていません。
同じ「39年ぶり」でも、中身は当時と別ものです。
1987年ごろの日本は円安を輸出で追い風にできました。
今の円安は、食料品やエネルギーの 輸入物価として、家計に直接届きます。
そして月末の7月30日、動きがありました。
政府・日銀による 円買い介入の観測 が出て、ドル円は162円台から一時157円台へ、約5円の急落。市場では6〜7兆円規模と推計されています(正式な介入実績の公表は8月末予定)。
ただ、翌31日には160円台へ戻しています。
介入は「流れを止める」というより「速度を落とす」措置と言われており、円安の地合いそのものが変わったかどうかは、まだ分かりません。
一般的に正解とされる考え方
為替の先は、プロでも当てられない。
だから読んで売買しない、がセオリーです。
そのうえで 「円だけで資産を持たない」 こと。
米国株や全世界株を持っておくと外貨側にも資産が置け、円安の影響に片寄りにくくなる、という考え方です。
で、私はどう動くのか
結論は、6月号と同じです。
S&P500の積立でドル建ての資産を持ち続け、設定は変えない。
円と外貨、両方に置いておく形を崩さない。
同じことしか書けないのが、むしろ大事だと思っています。
円安が1円進むたびに方針が変わるようでは、それはもう長期投資ではないからです。
家計のほうは、スーパーでの「また上がったな」が続いています。
住宅ローン35年、育ち盛りの子ども2人。
だからこそ、為替を当てにいくのではなく、置き場所を分けておく。それだけです。

株価も金利も為替も、自分では1ミリも動かせません。
動かせないものに気を揉むより、自分で決められること(積立額・続けること・資産の置き場所・家計の点検)に手数を使う。
本業を持つ私たちには、これがいちばん現実的だと思っています。
④ 米CPIが3.5%へ鈍化、前月比は6年ぶりのマイナス

何が起きたのか
7月15日に発表された6月分の米CPI(消費者物価)は、前年比+3.5%。
予想の3.8%を下回り、5月の4.2%から大きく鈍化しました。
- 前月比は -0.4%。マイナスは2020年5月以来、6年ぶり です
- 変動の大きい食品・エネルギーを除くコアも前月比0.0%と、2021年以来の低さ(前年比2.6%)
- 下押しの主役は原油・ガソリン価格。翌日発表の卸売物価(PPI)でも、下げの3分の2はガソリン(-12%)でした
6月号で私は「インフレの再加速」と書きました。
それがひと月で「鈍化」へ。景色の変わる速さに驚かされます。
なお月末のFOMCは5会合連続の据え置き(3.50〜3.75%)でしたが、3人が利上げを主張し、意見は割れたままです。
一般的に正解とされる考え方
物価指標は、1回の数字で方向を決めつけない、がセオリーです。
そしてもう1つ。「鈍化」は「値下がり」ではありません。
上がるペースが緩んだだけで、物価の水準は高いまま。指標に一喜一憂して売買しないことが大事とされています。
で、私はどう動くのか
加速だ、鈍化だと、プロの見方すらひと月で入れ替わる。
これが2か月連続で確認できたのは、私にとって収穫でした。
読めないものを読もうとしない。
インフレ予想に張って積立額を動かすことは、今月もしませんでした。
指標の意味は知っておく。でも、行動は変えない。この距離感がちょうどいいと思っています。
⑤ 原油が急騰→急落、ガソリン補助金は拡大

何が起きたのか
7月の原油は、ジェットコースターでした。きっかけは中東・ホルムズ海峡の緊張です。
- WTI原油は7月9日に+4.4%の 73ドル台、15日には 79ドル台、21日には 84ドル台(国際指標のブレントは一時90ドル台)まで急騰
- ところが27日には一転、-7%の83ドル台 へ急落。米国がイランへの大規模攻撃を見送るとの報道が理由でした
- 家計側では、ガソリン補助金が7月16日分から1L7.50円へ9週ぶりに拡大。月末30日からは 28円20銭 へさらに大きく拡大されました
- レギュラーガソリンの全国平均は 170円10銭(7月29日時点)。原油高の上昇分を、補助金が肩代わりしている形です
一般的に正解とされる考え方
地政学リスクは、誰にも予測できない、がセオリーです。
「緊張が高まったから売り」「和らいだから買い」と、ニュースで売買しないこと。
原油の動きは数か月遅れてガソリン代や電気代に効いてくるので、投資より先に 家計側で備える のが現実的とされています。
で、私はどう動くのか
7月、私が原油ニュースで見ていたのは株価ではなく、近所の給油所の値段でした。効いてくるのは数か月後のガソリン価格のほうだからです。
急落したとはいえ、上がるときと同じ速さで下がってくれるかは分かりません。
だから家計は保守的に見積もっておく。
そして、こういう「予測できない出来事」のたびに支えになるのが 生活防衛資金 です。
数か月分の現金が別にあるから、原油が7%動いた日も、投資には手を触れずにいられます。
- 「金利のある世界」への備えとして、変動ローンの返済額シミュレーション を1回だけやっておく
週間で過去最大の下げが来ても、やることは変わりません。
「決めた額の積立を、止めずに続ける」
それだけです。
守りの 生活防衛資金(生活費の数か月分の現金) があれば、原油も為替も怖くありません。

救急の現場でも、いちばん危ないのは焦って動くことです。
歴史的な下げの週も、手順は同じ。
深呼吸して、決めたルール(決めた額を、決めた日に)に戻る。
派手さはありませんが、これがいちばん最良だと信じています。
まとめ|来月、私が注視すること

2026年7月は、週間で過去最大の下げ・39年ぶりの円安・原油の乱高下と、記録ずくめの月でした。
でも、私の行動は先月と同じです。
- 週間4,416円安で過去最大・調整局面入り → 積立設定は1度も触らない。荒れた週ほど画面を閉じる
- 日銀1.0%据え置き・「金利のある世界」定着 → 慌てて借り換えず、返済額をシミュレーションだけしておく
- 163円台・約39年ぶり円安 → 円と外貨、両方に置く形を崩さない。結論は6月号と同じ
- 米CPI3.5%へ鈍化 → 加速も鈍化もひと月で入れ替わる。予想に張らない
- 原油急騰→急落・補助金拡大 → ニュースで売買しない。支えは生活防衛資金
2020年7月にS&P500の積立を始めて、この7月で丸6年になりました。
売却はこれまで0回。週間過去最大の下げが来た月も、その記録は途切れていません。
✅ 実際の金額がどう動いたかは、毎月の運用報告でありのまま公開しています。下げの月の口座が実際どう見えるのか、よければのぞいてみてください。
来月いちばん注視しているのは、月末に観測が出た政府・日銀の円買い介入の行方と、それを受けた円相場。
そして 米国の雇用と物価の数字 です。
ニュースは来月もにぎやかに動くでしょうが、自分の手元でやることは、きっと今月と同じです。

下げの月ほど、記録する価値がある。この記事も、そのための記録です。
ニュースに振り回されず、いっしょに「ゆっくり、でも確実に。」続けていきましょう。来月もまた、お会いしましょう。
「歴史的な下げでも続けられる積立を、自分も始めてみようかな」と思った方へ。
私が新NISAの積立で使っているのはSBI証券です。口座開設・維持は無料で、最初の設定さえ済ませれば、あとは毎月自動で積み立つだけ。手順はこちらにまとめています。
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。記事内のニュース・数字は2026年7月時点の概算であり、将来の運用成績を保証するものではありません。金利・為替・物価・各種制度の取り扱いは一次情報や状況によって異なり、今後変わる可能性があります。株式・投資信託は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断は、必ずご自身の責任で行ってください。
本記事の主な出典
- ① 日経平均の推移(7/17の2,694円安・週間下げ幅4,416円・調整局面入り):日経 マーケット(日経平均)
- ② 日銀 金融政策決定会合(2026年7月30〜31日・政策金利1.0%据え置き):日本銀行(金融政策決定会合の決定内容)
- ③ ドル円相場(163円76銭・約39年ぶりの円安水準):日経 マーケット(為替)
- ④ 6月分 米CPI(前年比+3.5%・前月比-0.4%):米労働統計局(BLS)
- ⑤ ガソリン価格(全国平均170円10銭):資源エネルギー庁 石油製品価格調査 / 燃料油価格激変緩和対策(補助金):資源エネルギー庁 特設サイト
