救急隊長の手帳|ゴミ屋敷の玄関で考えた、年金だけの老後
こんにちは!救急隊長しんです!
救急の現場で学んだことを、お金の話に重ねて書く「救急隊長の手帳」。 前回「月に1本」と書きましたが、書きたいことがあったときに書く、不定期の連載にします。
2回目は、何度も出動した、ある家の玄関の話です。
短い記事なので、サクッと読めます。
📔 連載「救急隊長の手帳」 救急の現場で学んだことを、お金の話に重ねて書く連載です。現場の描写は、個人が特定されないよう一般化しています。
玄関を開けた瞬間に
救急で出動して、玄関を開けた瞬間に分かる家があります。
ゴミの山と、においです。 部屋の中もゴミの山で、どこで寝ているのかも分からない。
一人暮らしの高齢の方の家で、こうした光景に、私は何度も出会ってきました。 一度や二度ではありません。
話を聞くと、収入は年金だけ、ということが多い。 貯金はほとんどなく、頼れる人も近くにいない。
「もう死んでもいい」と、人生を嘆く言葉を聞いたこともあります。
生活そのものが、立ちゆかなくなっている。 玄関を開けた瞬間に、それが分かるのです。
気合いでは、どうにもならない
若いうちは、「なんとかなる」と思えます。 体が動くし、働けるし、少しくらい無理もきく。
でも、年を取ってから生活が崩れると、立て直す力が残っていません。 体力も、収入も、人のつながりも、同時に細くなっていくからです。
あの玄関で、私が思ったことは1つです。 老後の生活は、気合いではどうにもならない。
元気なうちに準備しておかないと、本当に詰む。 現場で何度も見て、そう思うようになりました。
自分も、こうなる可能性がある
正直に書くと、そういった家に入るたびに、いちばん強く思うのは「自分はこうなりたくない」です。
お金がない。頼れる人がいない。家が荒れている。自分で自分の面倒を見られない。 そのどれにも、なりたくない。
他人事だとは思えませんでした。 本人から「昔は普通に働いていた」と聞いたこともあります。特別な人の話ではないのです。
家に帰って、妻に話したこともあります。 私は公務員で、退職金と年金はあります。でも、それだけで足りるかどうかは、分かりません。
退職金も年金も、これから減る方向だと言われています。 4人家族で、住宅ローンは35年。子どもが独立したあと、年金だけの暮らしがどうなるか。
自分はこうなりたくない。 そう思ったことが、私が投資を続けている理由の1つです。
だから、元気なうちに積み立てている
準備として、私がやっているのは3つです。
1つ目は、自動積立です。 給料から、毎月4万円を投資信託に積み立てています。2020年7月から、6年続けています。
2つ目は、配当です。 日本の高配当株を55銘柄持っていて、持っているだけで配当が入ってきます。2025年は年83,072円でした。 年金のほかに、もう1本の細い収入を育てている感覚です。
3つ目は、健康です。 お金があっても、体が動かなければ、あの玄関と同じことになります。 運動と食事、そして睡眠。当直のある仕事だからこそ、寝られるときにしっかり寝る。お金の準備と同じくらい大事だと思っています。
どれも、派手なことではありません。 でも、あの家の方も、若いころは「なんとかなる」と思っていたはずです。 違いは、元気なうちに準備を始めたかどうか。それだけだと思っています。
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ただし、今を犠牲にしない
老後のために、今を全部我慢する。 それは、しません。
ボーナスは、家族旅行に使っています。 今しかできないことは、今やる。
備えるお金は、毎月の積立に任せる。 使うお金は、今の家族のために使う。
この分け方で、6年やってきました。 老後が怖いから貯めるのではなく、老後も今も、どちらも大事にしたいから、準備しています。
手帳の余白に
玄関を開けた瞬間に、生活が崩れていると分かる家。 そこに住んでいる方を、私は責める気になれません。誰にでも起こりうることだからです。
ただ、「自分はこうなりたくない」と思いました。
老後は、気合いではどうにもならない。 誰にでも起こりうる。だから、元気なうちに準備する。
それが、あの玄関で学んだことです。
※本記事は、私個人の体験にもとづく情報提供です。現場の描写は、個人が特定されないよう一般化しています。特定の金融商品の購入を推奨するものではなく、投資には元本割れのリスクがあります。

