お金の正体を知ろう|なぜ「貯金だけ」の人は、静かに確実に資産を失い続けるのか?
「投資なんて、余裕がある人がやるものでしょ?」 「元本割れするのが一番怖い。だから銀行に預けておくのが一番安全だ」
もしあなたがそう思っているなら、非常に危険です。
厳しい言い方かもしれませんが、現代の日本において「貯金しかしない」という選択は、穴の空いたバケツで必死に水を汲んでいるのと同じです。

こんにちは、しんです!
救急隊長(救急救命士)として、10年以上現場の最前線で「今ある命」を守る仕事をしています!
救急の世界では、1分1秒の判断ミスが致命傷になります。 そして、それは「お金」の世界でも全く同じです。
この記事では、多くの日本人が目を背けている「貯金の真実」と「お金の正体」について、どこよりも分かりやすく、そして残酷なまでにリアルに解説します。
読み終える頃には、あなたの「安全」の定義が180度変わっているはずです。
銀行預金という名の「目に見えないリスク」
まず、結論から言います。
銀行に預けているあなたの100万円は、10年後には100万円の価値はありません。
「通帳の数字は変わっていないじゃないか」と思うかもしれません。確かに数字は減りません。でも、「その100万円で帰るもの(購買力)」は確実に減っていきます。
インフレという名の「見えない税金」
想像してみてください。今日100円で買えるパンが、10年後に120円になっていたら? 通帳の100円は変わりませんが、パンは買えなくなります。これが「インフレ(物価上昇)」です。
日本政府と日本銀行は、年2%の物価上昇を目標に掲げています。もしこれが達成され続ければ、35年後(住宅ローンを返し終える頃)、お金の価値は半分近くまで目減りします。
1000万円持っているつもりでも、実質500万円の価値しかなくなっている。
これのどこが「安全」なのでしょうか?
円安:日本円という「一国限定通貨」の弱点
さらに追い打ちをかけるのが「円安」です。
私たちが普段使っているiPhone、ガソリン、食料品……その多くは海外からの輸入に頼っています。
世界的に見て日本円の価値が下がれば、それらの価格は必然的に上がります。
日本円だけで資産を持っていることは、「円に集中投資」していることと同義です。
「円安」に歯止めがきかない現在、「円」に集中投資しているのは自殺行為そのものだと思います。
なぜ私たちは「貯金」という幻想に縛られるのか?
それでも、なぜ日本人は貯金が大好きなのでしょうか。
それは、私たちの親世代の「成功体験」が呪いのようにこびりついているからです。
1990年前後:貯金が最強の投資だった時代
私たちの親が若かった頃、郵便貯金の金利は年6%〜8%もありました。 1000万円を預けておけば、12年で2000万円に倍増した時代です。この時代において「貯金は正義」でした。リスクを取る必要なんてなかったのです。
2026年現在:ゲームのルールが変わった
今はどうでしょうか。
メガバンクの普通預金金利は0.02%です。
1000万円を預けても、ATM手数料1回分で利息は吹き飛びます。
「親の教え」という古い地図を持って、現代のジャングルを歩いてはいけません。
ルールは完全に変わりました。
今は「貯める」フェーズから「守りながら増やす」フェーズへ移行しなければ、生き残れない時代なのです。
行動心理学が証明する「投資が怖い」の正体
「理屈はわかった。でもやっぱり、お金が減るのは怖いんだ」 そう感じるのは、あなたが正常な証拠です。
人間には「損失回避性」という本能が備わっているからです。
プロスペクト理論:失う痛みは得る喜びの2倍
行動経済学の「プロスペクト理論」によれば、人は10万円を得た時の喜びよりも、10万円を失った時の痛みの方を2倍以上強く感じるとされています。
この本能がある限り、私たちは「確実に減る(インフレ)」リスクよりも、「一時的に減るかもしれない(投資)」リスクを過剰に恐れてしまいます。
投資を始めるために必要なのは、根性ではありません。
この「脳のバグ(思い込み)」を理解し、客観的なデータで上書きする作業です。
個人的に感じている危機感
私は救急救命士として、数えきれないほどの「もしも」の場面に立ち会ってきました。
急な病気、事故、そしてそれによって断たれる収入。
公務員という立場は一見安定していますが、それは「体が動くこと」が前提の安定です。
35年の住宅ローンを抱え、息子2人を育て上げる責任を背負った時、私は気付きました。
「自分という労働力」以外に、24時間働いてくれる「資産」を仕組み化する重要性を。
たくさんの書籍を読みあさり、ネット情報、YouTube、SNS、たくさんのところから情報をかき集めました。
投資の神様ウォーレン・バフェットに憧れ、バフェットに関する書籍は10冊以上読んでいるでしょう。そこで「バリュー投資」が一番だと学びました。
でも、上がっている株を買うことが良いとされる、「新高値ブレイク投資」が一番儲かるという著名の投資家もいます。
企業を分析するために簿記2級もとり、財務諸表を読めるようになりました。
それでも、何がいいのかわかりません。
結局、仕事しながら、育児家事をしながら株式投資をしても、ずっと向き合っているプロには勝てないのです。
そして、一つの真理にたどり着きました。
いや、最初から目の前にあったんですけど、
それは、「世界経済の成長そのものに投資することが、最も誠実で合理的な選択である」ということです。
この内容については次のSTEP②の記事で解説します。
まとめ:今日、あなたが「知る」べきこと
この記事の目的は、あなたを不安にさせることではありません。
「貯金という選択肢が、実は最もハイリスクかもしれない」という新しい視点を持ってもらうことです。
- お金の正体とは、ただの「交換チケット」
- そのチケットの価値は、今この瞬間も少しずつ減っている
- その理由は、「インフレと円安」
- どうすればいいのか?
- 新しい視点を持つこと。
- 日本円だけ持つことは日本円だけに集中投資していると理解する
- 「貯金=安全」は30年以上前の常識だと心える
これを知った今、あなたの前には新しい道が開けています。
「じゃあ、具体的にどう考えればいいのか?」 「投資信託、個別株、結局どれが自分に合っているのか?」
次のステップでは、膨大な投資手法の中から、忙しい私たちが選ぶべき「最適解」の考え方を紐解いていきます。
【PICK UP 2:考える】なぜ「インデックス投資」が、仕事で忙しい私たちの最適解なのか? (リンク:準備中)

この記事を最後まで読んだあなたは、すでに日本人の上位10%のマネーリテラシーへの一歩を踏み出しています。
「知る」ことは、変化の始まりです。
次は、その知恵をどう「戦略」に変えていくか、一緒に考えていきましょう。
参考書籍・サイト

この記事を執筆するにあたり、また私の投資哲学の根幹となっている資料です。
さらに深く知りたい方はぜひ手に取ってみてください。
- 『サイコロジー・オブ・マネー ― 一生困らない「お金」の心理学』 (モーガン・ハウセル著) → お金の価値観や、人間の心理がいかに投資に影響するかを学べる、現代の名著。
- 『【改訂版】本当の自由を手に入れる お金の大学』 (両@リベ大学長著) → お金全般に関する内容をわかりやすく丁寧に解説している教科書のような本。
- 『金持ち父さん 貧乏父さん』 (ロバート・キヨサキ著) → 「資産」と「負債」の違いを明確に定義し、お金のために働くのではなく、お金を働かせる思考を教えてくる。
- 『敗者のゲーム』 (チャールズ・エリス著) → インデックス投資の合理性を論理的に解説した、全投資家のバイブル。
- 日本銀行「教えて!日銀」(公式サイト) → 物価安定の目標や、インフレの仕組みについての公的なデータを確認できます。
