仮想通貨取引所3社の手数料比較【送金手数料まで】|「取引手数料無料」だけで選ぶと損する話
「仮想通貨の取引所って、結局どこが一番安いの?」
各社の公式サイトを見ると、どこも「取引手数料無料!」と書いてあります。
でも実は、仮想通貨の手数料は「取引」だけではありません。
取引に、入金・出金・送金。
この4つを合わせた「総コスト」で見ると、3社の顔ぶれはけっこう変わります。
特に見落とされがちなのが送金手数料。
買ったビットコインを自分のウォレットや別の場所に送るとき、取引所によっては1回で数千円かかることがあります。
本記事では、私が実際に使ってきたコインチェック・GMOコイン・ビットバンクの3社に絞って、4種類の手数料を公式データで比較します。

こんにちは!
救急隊長しんです!
地方公務員の消防士として17年以上、救命士(救急隊長)として10年以上働いています。
仮想通貨FXで200万円を失った経験があり、いまは現物のビットコインとソラナを余剰資金で少額・長期保有しています。
手数料は「知っているだけで払わずに済むコスト」。一緒に整理していきましょう。
- 仮想通貨の手数料が「4種類」ある理由と、見落としやすい落とし穴
- コインチェック・GMOコイン・ビットバンク3社の手数料の実数(2026年7月時点・公式サイトより)
- ビットコインの送金手数料が実額でいくらになるのか
- 「何を重視するなら、どの取引所か」の考え方
※本記事の手数料はすべて2026年7月時点・各社公式サイトの情報です。手数料は変更されることがあるので、最新は必ず公式サイトでご確認ください。
結論|3社の手数料を「総コスト」で比較した早見表

最初に、本記事の結論の表を出します。
ビットコインを「取引所形式」で買う前提での、4種類の手数料の比較です。
| 手数料 | コインチェック | GMOコイン | ビットバンク |
|---|---|---|---|
| 取引手数料 (取引所・BTC) | 無料(0%) | Maker −0.01% Taker 0.05% | Maker 0% Taker 0.10% |
| 日本円の入金 | 銀行振込 無料 (振込手数料は自己負担) | 即時入金 無料 | 無料 (振込手数料は自己負担) |
| 日本円の出金 | 407円 | 無料※大口出金は400円 | 550円/770円 (3万円以上) |
| BTCの送金 | 0.0005 BTC〜 (変動制) | 無料 | 0.0006 BTC |

この表から言えることは、シンプルに3つです。
- 手数料の総合力ならGMOコイン。入金・出金・送金まで無料でそろっているのはここだけ
- 取引所のBTC取引手数料だけならコインチェックが0%。アプリの分かりやすさも初心者向き
- ビットバンクはMaker手数料と板の使いやすさが強み。アルトコインの板取引に向く
ただ、この表の「どこを見るべきか」は、あなたの使い方によって変わります。
ここから、4種類の手数料を1つずつ見ていきましょう。
仮想通貨の手数料は4種類ある|「取引手数料無料」だけ見ると失敗する

仮想通貨でかかる手数料は、大きく分けて4種類です。
| 手数料の種類 | いつかかるか |
|---|---|
| ① 取引手数料 | コインを売買するとき(販売所はスプレッドという「見えないコスト」も) |
| ② 入金手数料 | 日本円を取引所の口座に入れるとき |
| ③ 出金手数料 | 日本円を銀行口座に戻すとき |
| ④ 送金手数料 | 買ったコインを自分のウォレットや他の場所へ送るとき |
各社の公式サイトが大きくアピールしているのは、ほとんどが①の「取引手数料」です。
💡 ちょっと待って。
「取引手数料無料なら、コストはゼロでしょ?」
——いいえ、そうじゃないんです。
たとえば取引手数料が無料でも、日本円を出金するたびに数百円、コインを送金するたびに数千円かかることがあります。
逆に、取引手数料がわずかにかかっても、入出金や送金が無料なら、トータルでは安くつくケースもある。
手数料は「4つの合計」で比べる。
これが本記事の一番の主張です。

補足すると、①の取引手数料には「販売所のスプレッド」という見えないコストも含まれます。
コインチェック公式サイトでは、販売所の手数料相当額は0.1〜5.0%と明記されています(2026年7月時点)。
どの取引所でも、販売所形式にはスプレッドが乗る点は共通ですよ。
スプレッドの仕組みと「販売所と取引所の違い」は、姉妹記事で実額つきで詳しく解説しています。
本記事では、ここから先は「取引所形式で買う」前提で3社を比較していきます。
① 取引手数料の比較|3社とも安い。差がつくのは「Maker・Taker」

まず取引手数料。
取引所形式(板取引)でビットコインを売買した場合の比較です。
| 取引所 | Maker | Taker |
|---|---|---|
| コインチェック | 0% | 0% |
| GMOコイン | −0.01%(もらえる) | 0.05% |
| ビットバンク | 0% | 0.10% |
💡 Maker(メイカー)は「板に注文を並べる側」、Taker(テイカー)は「並んでいる注文で即買う側」のこと。指値でじっくり待つ買い方ならMaker、いますぐ買う成行ならTakerの手数料がかかります。
まず前提として、取引手数料だけなら3社とも十分に安いです。
面白いのは、GMOコインとビットバンクの「マイナス手数料」。
Makerとして注文が成立すると、手数料を払うのではなく、逆に受け取れます。
GMOコインならBTCで−0.01%、ビットバンクはBTC以外のペアで−0.02%。
金額としてはささやかですが、「払う」と「もらえる」の差は気分がいいものです。
一方、コインチェックの取引所はBTCがMaker・Takerとも0%。
「Makerとか考えたくない。とにかくシンプルに0%がいい」という方には、これが一番分かりやすい形です。
💡 ひとつだけ注意。コインチェックの「取引所」はスマホアプリのメニューには表示されません(Web版か、アプリの少し隠れた場所から開きます)。開き方は買い方ガイドで実画面つきで解説しています。
取引所形式での具体的な買い方(板の見方・指値注文)は、こちらで実画面つきで解説しています。
②③ 入金・出金手数料の比較|「出金無料」のGMOコインが頭ひとつ抜ける

次に、日本円の出し入れにかかる手数料です。
地味な項目ですが、利益を確定して銀行に戻すたびに必ず通る道なので、意外と効いてきます。
| 取引所 | 日本円の入金 | 日本円の出金 |
|---|---|---|
| コインチェック | 銀行振込 無料※ コンビニ・クイック入金 770円〜 | 407円 |
| GMOコイン | 即時入金 無料 振込入金 無料※ | 無料(大口出金は400円) |
| ビットバンク | 無料※ | 550円 (3万円以上は770円) |
ここでの主役は、GMOコインです。
即時入金も日本円の出金も無料。
「入れるのもタダ、戻すのもタダ」がそろっているのは、3社ではGMOコインだけです。
一方、コインチェックは出金のたびに407円、ビットバンクは550円(3万円以上なら770円)。
1回なら缶コーヒー数本分ですが、たとえば年に4回出金すれば約1,600〜3,000円。
少額投資ほど、この固定費の比率は重くなります。

とはいえ、私のように「買ったら売らずに長期保有」のスタイルだと、出金の出番はほとんどありません。
出金手数料をどれだけ重視するかは、自分の売買頻度と相談して決めるといいですよ。
④ 送金手数料の比較|ここが一番差がつく。同じ1回の送金が0円にも数千円にもなる

そして、本記事で一番お伝えしたいのがこの送金手数料です。
4種類の手数料の中で、最も金額が大きく、最も見落とされている項目だからです。
そもそも「送金」って、いつ使うの?
送金手数料がかかるのは、買ったコインを取引所の外へ送るときです。
具体的には、こんな場面があります。
- 自分のウォレット(ハードウェアウォレットなど)に移して保管する
- 別の取引所に移す
- 家族や知人のアドレスに送る
「買って持っているだけなら関係ない」と思うかもしれません。
実際、取引所に置いたまま長期保有するだけなら、送金手数料は1円もかかりません。
ただ、保有額が大きくなってくると「取引所に置きっぱなしで大丈夫かな。自分のウォレットに移そうかな」と考える日が、わりと自然にやってきます。
そのときに初めて、この手数料の存在に気づくわけです。
3社のBTC送金手数料|実額に換算すると差は歴然
ビットコインを1回送金した場合の手数料がこちらです。
金額のイメージがつかみやすいよう、計算をシンプルにするため1BTC=1,000万円と仮定した円換算も併記します(実際の価格は変動します)。
| 取引所 | BTC送金手数料 | 円換算の目安 (1BTC=1,000万円と仮定) |
|---|---|---|
| コインチェック | 0.0005 BTC〜 (変動手数料制) | 約5,000円〜 |
| GMOコイン | 無料 | 0円 |
| ビットバンク | 0.0006 BTC | 約6,000円 |

差は歴然です。
同じ1BTCを同じ場所に送っても、GMOコインなら0円、他の2社なら数千円。
送金する金額が1万円でも100万円でも、手数料は「0.0005 BTC」のように数量で決まるので、少額送金ほど割合として重くなります。
仮に5万円分のBTCを5,000円の手数料で送ったら、それだけで1割です。

なぜ送金にお金がかかるかというと、ビットコインの送金には「マイナー(取引を承認する人たち)」へのネットワーク手数料が必要だからです。
コインチェックの変動手数料制は、このネットワーク手数料の相場に合わせて5段階で見直される仕組みです。
GMOコインの「無料」は、このコストを会社側が負担してくれている、ということですね(2026年7月時点・公式サイトより)。
「送金無料」のGMOコインにも、注意点はある
ここまで読むと「じゃあ送金は全部GMOコインで」と思いますよね。
基本的にはその通りなのですが、注意点も正直に書いておきます。
- 送金無料なのは「GMOコインから送る」場合。他の取引所からGMOコインに送る分は、送る側の手数料がかかる
- 1回あたりの最小送付数量などの条件があり、少額の場合は「全額送付」しか選べないケースがあります。少額を細かく送りたい場合は、事前に公式サイトで条件の確認を
- 送金先アドレスを間違えると、原則コインは戻ってきません。手数料以前に、これが送金の最大のリスクです
私も過去に、取引所から自分のウォレットへコインを送ったことがあります。
初めての送金は、アドレスを3回見直して、それでも指が震えました。
金額の大小にかかわらず、最初は必ず少額でテスト送金する。これだけは強くおすすめします。
使い分けの結論|何を重視するなら、どの取引所か

4種類の手数料を見てきました。
「で、結局どこがいいの?」に対する私の考えを、重視するポイント別にまとめます。
| 重視するポイント | 向いている取引所 |
|---|---|
| 手数料の総合力(入金・出金・送金まで無料) | GMOコイン |
| アプリの分かりやすさ・初心者の最初の1社 | コインチェック |
| アルトコインの板取引・Makerのマイナス手数料 | ビットバンク |
| いずれウォレット保管や送金を考えている | GMOコイン |
断定はしません。手数料の何を重く見るかは、人によって違うからです。
そのうえで私の場合は、こう考えています。
「手数料の合計点で選ぶならGMOコイン。操作の分かりやすさで選ぶならコインチェック」。
私自身、最初の1社はコインチェックでした。
画面が分かりやすく、つまずかずに「最初の1回」を終えられたことは、手数料の数百円より価値があったと思っています。
どの取引所を選ぶにしても、余剰資金で・現物で・少額から。
この前提だけは変わりません。
口座開設はどこも無料で、維持費もかかりません。以下、3社の公式サイトです。
手数料以外の要素(取扱銘柄・セキュリティ・アプリの使い勝手)も含めた総合比較は、こちらの記事でまとめています。
【FAQ】取引所の手数料でよくある質問

- 手数料で損しないためには、まず何に気をつければいいですか?
-
一番大きいのは「販売所ではなく取引所形式で買うこと」です。販売所のスプレッド(0.1〜5.0%・コインチェック公式より)は、取引手数料の差よりはるかに大きいことが多いからです。取引所形式に慣れたうえで、入出金・送金の手数料を見ていく順番がおすすめです。
- 送金する予定はありません。それでも送金手数料を気にすべきですか?
-
いますぐは気にしなくて大丈夫です。取引所に置いたまま保有するだけなら送金手数料はかかりません。ただ、保有額が増えるとウォレット保管を考える方が多いので、「いつか送金するかもしれない」と思うなら、口座を選ぶ段階で頭の片隅に置いておくと後がラクです。
- 3社とも口座を作るべきですか?1社だけならどこですか?
-
最初は1社で十分です。迷ったら、操作の分かりやすさでコインチェックか、手数料の総合力でGMOコインのどちらか。口座開設や維持は無料なので、あとから用途に応じて2社目を追加する形でも遅くありませんよ。
- 手数料を払って得た利益に、税金はかかりますか?
-
A. かかります。仮想通貨の利益は「雑所得」として総合課税の対象で、給与などと合算して最大55%の累進税率になります(2026年7月時点)。株のNISAのような非課税制度の対象外という点も、株式投資との大きな違いです。利益が出たら確定申告を忘れずに。
【まとめ】手数料は「4つの合計」で比べよう

- 手数料は取引・入金・出金・送金の4種類 → 「取引手数料無料」だけで選ぶと総コストで損をすることがある
- 取引手数料は3社とも十分安い → コインチェックはBTC 0%、GMOコインとビットバンクはMakerがマイナス手数料
- 入出金はGMOコインが頭ひとつ抜ける → 即時入金・日本円出金とも無料
- 一番差がつくのは送金手数料 → BTC1回でコインチェック約5,000円〜・ビットバンク約6,000円・GMOコイン0円(1BTC=1,000万円と仮定した概算)
- 迷ったら → 分かりやすさのコインチェック、手数料総合力のGMOコイン
手数料は、投資の腕前に関係なく、知っているだけで確実に減らせるコストです。
リターンは約束されていませんが、コストは確実に効いてきます。
だからこそ、口座を選ぶ段階で「4つの手数料」を一度だけ見比べておく。
それだけで、この先ずっと余計なコストを払わずに済みます。
次の一歩は、シンプルにこの2つです。
- これから始める方 → 上の使い分け表から、自分に合う1社の口座を無料で作っておく
- もう販売所で買っている方 → 次の買い増しから「取引所形式」を試してみる
仮想通貨そのものの始め方・リスクとの付き合い方は、こちらの完全ガイドからどうぞ。

仮想通貨は、あくまで余剰資金で、現物を少額から。
手数料という「確実な出費」を抑えて、コツコツいきましょう。
「ゆっくり、でも確実に。」ですよ。
