救急隊長の手帳|慌てるのは、準備してこなかった人。お金でも同じだった
こんにちは!救急隊長しんです!
この記事から、月に1本、「救急隊長の手帳」という連載を始めます。 救急の現場で学んだことを、お金の話に重ねて書きます。
短い記事なので、サクッと読めます。
📔 連載「救急隊長の手帳」 救急の現場で学んだことを、月に1本、お金の話に重ねて書く連載です。現場の描写は、個人が特定されないよう一般化しています。
慌てている隊員は、いい活動ができない
救急の現場で、慌てている隊員は、いい活動ができません。 10年以上救急隊長をしていて、これは間違いないと思っています。
想定外のことが起こると、人は慌てます。 頭の中が真っ白になり、いい判断ができなくなります。 その間に、目の前の人の状態は悪くなっていくのです。
では、慌てる人には何が共通しているのか。 準備をしてこなかった人です。
道具の場所を確認していない。手順を体に入れていない。 「こういうときは、こうする」を決めていない。 そして、勉強を続けていない。知識がなければ、目の前で何が起きているかも分かりません。
慌てるかどうかは、現場で決まるのではありません。 現場に行く前に、決まっています。
準備は土台。そのうえで、現場に合わせて考える
逆に、準備している隊員は、慌てません。 落ち着いているからではなく、土台ができているからです。
確認する順番は決まっています。 (A)気道、(B)呼吸、(C)循環、(D)意識。この順番で見ます。
道具はいつも同じ場所にセットしてあるので、手は迷わず伸びます。 手順は訓練で体に入っているので、考える前に動けます。
そのうえで、現場の状況に合わせて考えて、対応する。 考えるのをやめるのではありません。土台があるから、目の前の人のことだけを考えられるのです。
準備とは、現場で考えなくていいことを、先に済ませておくことです。 慌てない隊員は、強い隊員ではなく、先に準備しておいた隊員です。
お金で慌てたのは、準備していなかったとき
投資を始めて6年。 お金で失敗したことがあります。仮想通貨FXで、200万円を失いました。
いくらまで、何倍まで、いつやめるか。何も決めていませんでした。 仕組みも、ろくに勉強していませんでした。
決めていないから、下がるたびにその場で考えて、取り返そうとレバレッジを上げました。 現場でなら、ありえないことです。道具の場所も手順も確認せずに、出動したようなものでした。
慌てたのは、準備をしていなかったからです。 現場で見てきた「慌てる人」と、同じでした。
準備していたNISAでは、慌てなかった
同じ私が、NISAでは一度も慌てていません。
2022年に相場が下がって、評価額が減った月も、売ることは考えませんでした。 今も、どんな暴落が来ても売ることはないと、確信しています。
性格の問題ではありません。準備の問題です。
始める前に、株式投資の勉強をしていました。 インデックス投資の仕組みを知っていました。 暴落のときにどう考え、どう対応するかを、先に知っていました。 NISAという制度を、理解していました。
その準備があったから、毎月の自動積立がなぜ有効なのかを、理解して始められました。 理解しているものは、下がっても手放す理由がありません。
そのうえで、現場と同じように、考えなくていいことは先に済ませてあります。
- 買うのは、毎月18日の自動積立だけ。その場で判断する場面を作らない
- 口座を見るのは、月に1回。運用報告を書く日だけ
- 生活防衛資金は別の口座に。下がった月に、投資のお金を売らなくて済むようにしておく
そして、勉強は続けています。年に100冊ほど本を読むのも、私にとっては準備の1つです。
手帳の余白に
暴落の夜は、人がいちばんまともに考えられない時間です。 その夜に考えなくて済むように、落ち着いている今、準備しておく。
同じ私でも、準備していなかったFXでは慌てて、準備していたNISAでは慌てなかった。 分かれ目は、才能でも度胸でもなく、準備でした。
現場で学んだことは、これだけです。 慌てるのは、準備してこなかった人。だから、準備する。
▶ 暴落で資産がいくら減るかを、先に数字で見ておく方法はこちらに書きました。 リスク許容度の測り方|暴落で資産がいくら減るか、投資する前に数字で見ておく
次回の手帳は、「ゴミ屋敷の玄関で考えた、年金だけの老後」の予定です。
※本記事は、私個人の体験にもとづく情報提供です。現場の描写は、個人が特定されないよう一般化しています。特定の金融商品の購入を推奨するものではなく、投資には元本割れのリスクがあります。

