【公務員の本音】財形貯蓄・共済貯金 vs 新NISA|現役消防士の私が「NISA中心」を選んだ理由
公務員には、民間にはない(または手厚い)“安全な貯め方”があります。
それが「財形貯蓄」と「共済貯金」です。
「公務員やから、使わな損やで」
そう言われること、ありませんか。
でも正直に言います。
💡 現役消防士の私は、財形貯蓄も共済貯金も、使っていません。
べつに「ダメな制度」だからと思っているわけではありません。
むしろ、安全に貯めるという点では、よくできた仕組みだと思っています。
✅ 先に結論を言います
- 財形・共済貯金は「減らさず守る」のが得意。
- 新NISAは「長く育てて増やす」のが得意。
役割が、そもそも違うんです。
この記事では、それぞれの仕組みを整理したうえで、
「なぜ私はNISA中心を選んだのか」をお話しします。
あなたの性格と目的に合う選び方が、きっと見えてきます。
いっしょに見ていきましょう。

こんにちは!救急隊長しんです!
40代、地方公務員(消防士)として17年以上、救急隊長として10年以上、現場に立っています。
FP3級・簿記2級を取って、2020年から新NISA中心にコツコツ運用してきました。
「財形や共済貯金、使ったほうがいいの?」
よく聞かれます。
今日は、使っていない私だからこそ言える本音を、正直に書きます。
- 「財形貯蓄」「共済貯金」とは何か
- それぞれのメリット・デメリットを公平に整理
- 新NISAとの決定的な違い=「安全」と「成長」の役割分担
- 現役公務員の私が「NISA中心」を選んでいる正直な理由
- 結局どう使い分ければいいか
結論|財形・共済貯金は良い制度。でも“増やす”なら新NISA

まず、はじめに、
💡 財形貯蓄も共済貯金も、「お金を減らさず、手堅く貯める」という点では優秀な制度です。
ただ、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。
これらは「守る(安全資産)」のが仕事であって、「増やす(成長資産)」のが仕事ではない、ということです。
役割が違うんです。
だから、どっちが上か下か、という話ではありません。
私の場合は、こうしています。
- 守る(すぐ使うお金・生活防衛資金)……普通預金でシンプルに確保
- 増やす(当面使わない余剰)……新NISAに集中
財形も共済貯金も、あえて使っていません。
理由は後半でじっくり話しますが、ひとことで言えば「お金の置き場所を増やさず、シンプルにしたいから」です。
しん

「どっちが正解」とかではありません。
“何のために貯めるか”で選ぶだけです。
守りたいのか、増やしたいのか。
それだけの話です。
そもそも「財形貯蓄」とは?|給与天引きの手堅い制度

財形貯蓄は「給与天引きで、自動的に積み立てる」勤労者向けの制度です。
勤労者財産形成促進法という法律にもとづいた仕組みで、所管は厚生労働省です。
勤め先がこの制度を導入していれば、公務員でも利用できる場合があります。
まずは、3つの種類から見ていきましょう。
財形貯蓄は3種類ある
財形貯蓄には、目的別に3つのタイプがあります。
- ① 一般財形貯蓄……使いみち自由。目的を問わず貯められる(非課税の優遇はなし)
- ② 財形年金貯蓄……60歳以降に、老後資金として受け取るための貯蓄
- ③ 財形住宅貯蓄……マイホームの新築・購入・リフォーム資金のための貯蓄
いちばんのメリットは「利子が非課税」になる枠
財形貯蓄の目玉は、利子等が非課税になる優遇です。
具体的には、財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄をあわせて、元利合計550万円までの利子等に税金がかからないとされています(生命保険・損害保険などの契約による財形年金は、元本385万円まで)。
これは、厚生労働省・国税庁の公的情報にもとづくものです。
通常、預金の利子には約20%の税金がかかります。
そこが非課税になる、というのが財形年金・財形住宅の強みです。
一方で、① 一般財形貯蓄には、この非課税の優遇はありません。
使いみちが自由なぶん、税制メリットはないということです。
財形貯蓄のメリットとデメリット
財形貯蓄のメリット・デメリット
- ✅ 給与天引きで自動。意志の力に頼らず、勝手に貯まっていく
- ✅ 財形年金・財形住宅は利子が非課税(合算550万円まで)。住宅・老後という目的があるなら相性◎
- ✅ 元本ベースで手堅い。値動きで一喜一憂しなくていい
- ⚠️ あくまで預金ベースなので、大きくは増えにくい(金利は商品・時期で変わります)
- ⚠️ 財形年金・住宅は目的外で引き出すと、非課税の扱いがなくなるなど、引き出しに条件がつく場合がある
つまり財形貯蓄は、「住宅資金」「老後資金」という明確なゴールに向けて、手堅く・自動で貯めたい人に向いた制度、と言えます。
💡 財形貯蓄を勤め先が導入しているか、利用できる商品や条件はどうか――ここは職場によって違います。
導入の有無や条件は、必ず所属先(人事・福利厚生の窓口)で確認してください。
公務員の「共済貯金」とは?|組合が運営する貯金制度

続いて、公務員ならではの「共済貯金」です。
共済貯金は、公務員が加入する共済組合が運営している貯金制度です。
組合員(=公務員)が、給与天引きでお金を積み立てられる仕組みになっています。
運営しているのは「各共済組合」
ここで大事なポイントがあります。
共済貯金は、共済組合ごとに運営されている、ということです。
たとえば、地方職員共済組合、市町村職員共済組合、国家公務員の各省庁の共済組合など。
あなたがどの組合に入っているかで、内容や条件はそれぞれ異なります。
メリットとデメリット
共済貯金のメリット・デメリット
- ✅ 一般に、銀行の普通預金より高めの利率とされる(ただし利率は組合・時期によって異なります)
- ✅ 給与天引きで自動。手間なくコツコツ貯まる
- ✅ 値動きがなく、元本ベースで貯められる安心感
- ⚠️ あくまで「貯金」。大きく増やす装置ではない
- ⚠️ 値動きはないが、インフレ(物価上昇)には弱い。お金の額は減らなくても、買える量は目減りする可能性がある
- ⚠️ 組合の制度内なので、運用先としての自由度は低い
「普通預金より利率が高め」と聞くと、魅力的に感じますよね。
実際、安全に貯める手段としては、なかなか優秀だと思います。
ただし、その利率がいくらなのか、上限はいくらか、引き出しの条件はどうか――これは組合によってまったく違います。
ネットの数字を鵜呑みにせず、必ずご自身の組合で確認してください。
💡 共済貯金は「安全資産」として優秀です。ただし“増やす”装置ではない、という理解が大事。利率・上限・条件は所属の共済組合で必ず確認してください。
新NISAと何が違う?|「安全」と「成長」の違い

では、財形・共済貯金と新NISAは、何がどう違うのか。
結論はシンプルで、「減らさず守る」か「長く育てて増やす」か。役割が真逆なんです。
5つの軸で並べてみると、違いがはっきりします。
- ① 元本の安全性:財形・共済貯金=値動きなしで手堅い/新NISA=値動きあり・元本割れリスクあり
- ② 増える力(期待リターン):財形・共済貯金=預金ベースで小さめ/新NISA=長期では成長が期待されるとされる(保証はなし)
- ③ インフレ耐性:財形・共済貯金=弱い(物価上昇で実質目減りも)/新NISA=株式などでインフレに付いていきやすいとされる
- ④ 税制:財形=財形年金・住宅は利子が非課税(550万円まで)/新NISA=運用益が非課税
- ⑤ 向いている役割:財形・共済貯金=守る/新NISA=増やす
ここで強調したいのは、どちらが優れているか、という話ではないということです。
安全資産は「減らさない」のが仕事。
NISAは「増やす」のが仕事。
役割が違うだけです。
だから本来は、「敵か味方か」ではなく「どう組み合わせるか」で考えるのが正解だと、私は思っています。
そのうえで――。
「では、なぜ私自身はNISA中心なのか?」という話を、次にします。
私はなぜ使っていないのか|正直な3つの理由

先に言っておくと、財形・共済貯金を「やめとけ」と言いたいわけではありません。
ただ、私自身が使っていない理由は、正直にお話しします。理由は3つです。
理由①|生活防衛資金は、普通預金で足りている
私は、生活費の6ヶ月〜1年分くらいを「生活防衛資金」として、ふつうの普通預金で確保しています。
これは、急な出費や、もしもの時のためのお金。
すぐ動かせることが何より大事なので、増やすことは求めていません。
この“守りの土台”がすでにあるので、わざわざ別枠で安全な貯金を増やす必要を、私はあまり感じていないんです。
理由②|“増やす”お金は、NISAに集中させたい
守りの土台を超える「当面使わない余剰」は、新NISAでインデックス投資信託をコツコツ積み立てています。
ここで私が大事にしているのが、「お金の置き場所を増やしすぎない」という考え方。
置き場所が増えるほど、管理が複雑になります。
「あれはどこ、これはどこ」と把握する手間が増えて、続けるのがしんどくなる。
だから私は、増やす役割はNISA一本に寄せています。
理由③|シンプルさが、続けやすさになる
結局これがいちばん大きいかもしれません。
資産形成でいちばん難しいのは、銘柄選びでも利率比較でもありません。
「途中でやめずに、続けられるか」。これに尽きます。
2020年のコロナショックのとき、私は救急現場でコロナ対応に追われていました。
正直、ゆっくりお金の管理をする余裕なんて、ありませんでした。
そんな状況でも続けられたのは、仕組みが「ほったらかしNISA」一本でシンプルだったからです。
あれこれ手を広げていたら、たぶん途中で投げ出していました。
でも、否定はしません|合う人には合う
ここまで読んで、「じゃあ財形・共済貯金は使わないほうがいいの?」と思ったかもしれません。
いえ、そういう話ではないんです。
💡 「元本は絶対に減らしたくない」「値動きを見ると不安で眠れない」「強制的に貯める仕組みが欲しい」――そんな人には、財形・共済貯金はとても合います。
私が使っていないのは、あくまで「私の性格と環境」に合わなかっただけ。正解は人それぞれです。
私の実例|淡々と積み立てた投資信託が、500万円超に
具体的な数字で、お見せします。
私が2020年から続けてきたインデックスの投資信託は、SBI証券で約500万円以上になりました(2026年5月時点)。
特別なことは、何ひとつしていません。
相場を読んだわけでも、一発逆転を狙ったわけでもない。
ただ淡々と、毎月積み立て続けただけです。
派手さはないけれど、これが私のたどり着いた、いちばん地に足のついた答えでした。
しん

私が使ってないのは、「私には合わなかった」だけです。
あなたが「絶対に減らしたくない」タイプなら、財形・共済貯金はアリの選択肢です。
大事なのは、自分の性格を理解することだと思います。
結局どう使い分ける?|「守りは安全資産、攻めはNISA」

ここまでの話を、使い分けの形でまとめます。
答えはシンプルで、「守りは安全資産、攻めはNISA」。役割で分けるだけです。
- 守り(すぐ使うお金)……生活防衛資金(生活費の半年〜1年分が目安)は、すぐ動かせる安全資産で確保(普通預金・共済貯金など)
- 攻め(当面使わない余剰)……それを超えるお金は、新NISAでコツコツ育てる
大事なのは「順番」
そして、何より大事なのが順番です。
✅ ①生活防衛資金を貯める。 → それから ②新NISAで積立。
安全資産が土台、その上にNISAという成長を積む。この順番だけは、崩さないでください。
土台がないまま投資だけ始めると、値下がりした時に生活費が足りず、安いところで売る羽目になります。
それでは、いちばんやってはいけない「狼狽売り」につながってしまいます。
「そもそも貯金と投資、どっちを優先すべき?」と迷う方は、『貯金vs投資はどっち?「両方持つ」が40代のリアルな答え』で、その順番を数字で整理しています。あわせてどうぞ。
公務員だからこそ、攻めの土台が強い
ここでひとつ、公務員の強みを言わせてください。
公務員は、毎月の手取りが読めます。
だから「毎月いくら積み立てる」という計画が、そのまま実行できます。
収入が安定しているから、暴落が来ても積立を止めずに続けられるんです。
「安定だが停滞」と感じてしまう、あの収入。
それが投資の世界では、「いちばん崩れにくい土台」に変わります。
👉 なぜ公務員こそ投資なのか、という動機の話は『公務員こそ投資すべき3つの理由』で深掘りしています。
👉 退職金・年金という“土台”の現実と「自分年金」の作り方は『公務員の退職金・年金は本当に大丈夫?新NISAで自分年金』でまとめています。
📖 「攻め」のNISAは、何を買えばいいか迷いますよね。銘柄選びは『新NISAで何を選ぶ|オルカンとS&P500の2択』で、初心者向けにゆっくり解説しています。
まとめ|役割で分ければ、迷わない

最後に、この記事の要点をまとめます。
- 財形貯蓄・共済貯金は、安全に「守る」のが得意な良い制度(財形年金・住宅は利子が非課税)。
- 新NISAは、長期で「増やす」のが得意(ただし元本割れリスクあり)。役割が違う。
- 私は、守りは普通預金、増やすはNISA中心。シンプルさ=続けやすさを優先している。
- ただし「絶対に減らしたくない」人には、財形・共済貯金が合う。正解は人それぞれ。
- 順番は、①生活防衛資金を貯める → ②新NISAで積立。土台が先、成長は後。
財形・共済貯金か、NISAか。
どちらかを選ぶ、という二者択一ではありません。
💡 守りたいお金は安全資産で。育てたいお金はNISAで。
役割で分けて考えれば、もう迷いません。
あとは、自分のペースで一歩を踏み出すだけ。
焦らず、「ゆっくり、でも確実に。」いきましょう。
次の一歩|まずは口座だけ作っておくのもアリ

「攻めの部分はNISAで育てよう」と思ったら、最初の一歩は証券口座の開設です。
「いつか始めたい」と思ったとき、口座がないと、そこで足が止まります。
口座開設は、家計に1円も影響しません。「準備だけしておく」つもりでも、十分に意味があります。
私自身が2020年から、ずっとメインで使っているのがSBI証券です。
新NISAは月100円から積み立てられるので、最初の一歩には、ちょうどいい。
開設の手順は、画像付きで一つずつ解説した『【SBI証券】新NISAの始め方・口座開設|積立設定まで画像付き解説』で、実際の画面を片手に迷わず進められます。

財形も共済貯金も、いい制度です。私自身が使ってないだけで、否定的ではまったくありません。
大事なのは、「守る」と「増やす」を役割で分けて、自分に合う形を選ぶことです。
📌 投資情報に関する免責事項
- 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません
- 投資の最終判断は、必ずご自身の責任で行ってください
- 株式・投資信託は元本保証がなく、価格変動により損失が生じる可能性があります
- 記事内の数字・利率・税制等は執筆時点の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください
- 財形貯蓄・共済貯金の制度内容・利率・上限・引き出し条件は、勤め先や所属の共済組合によって異なります。導入の有無も含め、必ず所属先/共済組合の窓口で確認してください
執筆:しん隊長(消防士・救急隊長/FP3級・簿記2級)
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出典・参考リンク(一次情報)
- 厚生労働省「財形貯蓄制度」(勤労者財産形成促進制度/一般財形・財形年金・財形住宅の3種類・利子非課税)
- 国税庁 No.1319「財形年金貯蓄」/No.1316「財形住宅貯蓄」(合算550万円までの利子非課税)
- 各共済組合(地方職員共済組合・市町村職員共済組合・国家公務員共済組合など)の「貯金事業」ページ ※共済貯金の利率・条件は組合により異なります
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト(新NISA制度・つみたて投資枠・運用益非課税)
- SBI証券 公式サイト(新NISA・積立サービスの内容)
※本記事は2026年6月時点の情報に基づいています。財形貯蓄・共済貯金の制度内容・利率・税制等は変更される可能性があり、また組合・勤め先により異なるため、最新情報は各公式サイト・所属先・所属の共済組合でご確認ください。
※本記事に記載の運用実績の数字は概算であり、将来の運用成績を保証するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いします。
